泣いちゃうのかな?という予感はあった。
大抵の涙なら、男たるもの堪えられる。
堪え切れずに泣いたのは…そう、六大合演本番後とこの時だけ。
2003年秋、明法二回戦
9回表の第一応援歌から目の奥が熱くなるのを感じていた。
そう、エンドレスじゃなくて1回きりの紫紺の歌だったと思う。
最後のエール交換。イントロと同時にそれは堰を切ったように溢れ出した。
本当に堪えることができなかった。
試合が始まる前は、同期達がどんな顔して泣いているか見てやろう、なんて思っていたけど、そんな余裕はなかった。(指揮すら見えていなかったかもしれない)
せっかくの最後のエール交換なのに、2番は楽器を吹くことすらかなわなかった。
涙となって溢れた気持ちの中で、一番大きかったのは「寂しさ」だったと思う。
本当に寂しい気持ちで一杯だった。
そんな秋から3年。
あの時、1年生だった皆が今週末、早慶の同期に先駆けて「神宮の華」になります。
最後の神宮を精一杯やりきってほしい、頑張ってほしい。
4年間見ていた神宮には心に残る素敵な風景がたくさんあります。
一塁側スタンド最上段から見る新宿副都心(下級生の頃、試合後のゴミ拾いにかこつけて最上段まで上って見に行ってたっけ)
朝一番で神宮に着いたときのスタンド下のアーケード
くさまくらやいぶりんは試合前の神宮の風景が1番好きだといっていましたが、私は秋の第2試合後の風景が一番好きです。
まず電光掲示板が消えて、スタンドの照明も最低限の明かりを残して徐々に消えていって、暗闇の中にグラウンドがぼんやりと浮かび上がる。
寂しさ一杯の風景だけど、大好きでした。
日曜日、神宮に行きます。